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その2

ドラマでは主人公は
なぜわざわざ危ないのが解っていながら
その場面に遭遇するのでしょうか
ストーリーがあるからですが
現実の世界ではそうともいえません
そうなるように見えない力があるのかも



 下宿その2



嫌々逃げ出した部屋に帰ってきた。

昼のうちにスキーツアーのための準備をするためです

逃げ出したあと神戸に住んでる友達の家に助けをもとめました

話しをしたけど。

真剣に聞いてくれなかった。
それどころか。

 ふーん 六甲はもっと怖いぞ。 
 深夜バイクで走ってると首のない女の子が 
 後ろに乗ってる・・・・。

 女の子2人ナンパして乗せたら
 顔が・・・・・とか。

まったく信用してもらえませんでした

財布忘れてたのでお金を借りて大阪に帰ってきました。

早めの夕食を下宿近くの食堂で済まして。

洗濯して干してを繰り返す。

5時頃うっかり

なんだか眠たくてコタツで寝てしまった。

・・・・・

・・・・・・・・

さぶっー・寒さで目が覚めた。

・・・

・・何時・・
真っ暗の部屋で時計を捜した。
12時だった

やばっ・・

急いで神戸に行こう!

・・・

・・・・

体がうごかないんです
・・これ?

・もしや?

金縛り?
体が疲れてるから頭は目覚めたけれど体が寝ているだけだ
落ち着かせるために言い聞かせました
・!

おおおーー

動けよー

必死にもがきました

なんだか危ない感じが襲ってきているのです

見てはいけないと悟ったドアを見た。

・?

なんだ? あの白い玉のような・・・?

そこには、煙のような光の塊のようなものが

ころころ動いてるんです。
 
血の気が引きました。

目をそらそうとしたのですが。

次に目を開けたとき・・

・・もし・・

居たら?

・・・

あかん!

見るんや!絶対閉じたらアカン!

すると、少しその白い影のようなものが、

大きくなってるんです。

・・!

涙ぐみましたよ。

必死に動こうとするのですが。

動けないんです。

その影とは2メートルくらい。

ワッ! 声を出そうとするけど出ない。

そして、ちょうど小学生位まで大きくなって

・・・・

壁のほうを向いて立ってた。

・・こっち・・振り向くなよ・・お願いだ。

涙が出てたのでよくは見えなかったのですが。

振り向きかけてたんです。

そこで体をもがいて・・なんとか足が動いた!

コタツをひっくり反して投げつけて。

突進しました。

 出口に立ってる少女の方へ・・ 
 
ドアを開けると鍵が掛かっていなかった
怖かったので鍵をしたはずなのですが
とりあえずそのまま部屋を飛び出しました

車に乗り込みましたが鍵を部屋に忘れてしまった
今更かえりたくない
しかたなくそのまま一夜を明かしました

しばらくすると後輩が帰ってきました

その話をしようかと思ったのですが
どうせ笑われるだけだと
しませんでした

そのあと下宿中で不思議な体験が続発しました

スキーから帰ってからです

朝早く帰ってきたのでそのまま全員で朝食を作ることにしたのです
ついつい話をしました

そんなことありませんよ
気のせいですよ

絶対そうだって
下のあいつの部屋に集まってたんだ

部屋に出た女の子あれはなんだ!

話をしてたのですが

疲れてふたり自分の部屋へ帰りました
そのあともいろいろと他の先輩後輩と話をしてたのですが

先輩の話によると
以前私の部屋で似た体験をしたひとが居たと話してました
そのときは疑ってあまり詳しく聞かなかったようですけど

昔住んでた先輩が夜中に帰ってくると
部屋の明かりが着いていたので
消し忘れたのかと部屋に近づくと
消えてたことが何度かあったようです

そんな話をしていると

ひとりふるえながら青い顔で帰ってきました

出た
本当になにかいる

なにがあったのですか?

布団に入って寝ていると耳鳴りがしてきた
ざわざわとなにか話しているんだ
なにを話しているのかわからないんだけど

怖くなって起きようとしたら金縛りにあった

それからなにかが自分の周りを歩きはじめたんだ

そして首を絞められた

手が首に・・見た
そしてその手を掴んだんだ


・・・・・・・・・・・・



またひとり帰ってきました

助けてくれーー

そいつも震えてました



首が降ってきた
腹に落ちてきて体を転がって落ちた

落ちてすごい音がした
テーブルにおいてあったコップが振るえたんだ


そのふたりの部屋は2階の私の部屋のとなりと
一階の端の部屋

それほど大きい音がしたのなら
首を掴まれた先輩にも聞こえたはずなのですが
気づかなかったようです

そのあとも一階の後輩がひとりで部屋にいると
ヒタヒタと革靴の音がしたらしいのです
革靴だったのでおかしい
誰だ?

その足音が廊下の奥に消えていったようです
不思議に思って覘こうとした
その瞬間

ガリガリガリ

ドアを掻きムシッタのです

そしてドアを開けようとしたんです
ガチャガチャ
必死にドアを押さえてたんだそうです

そこへ私たちが帰ってきたので
あわてて転がりながら部屋から出てきました

話を聞きました

私たちが帰って来た時は玄関は閉まっていました

彼も開けた音はしなかったんだそうです

しばらくしてあの部屋の後輩が帰ってきました

あったことすべてを話しました


そいつ霊感というか
昔、実家に現れた霊のようなものに悩まされて
現れたのを見つけて家族で追いかけたことがあるようなんです



あっ何か居ますよ
寝るとき上の所に集まってます
別に何をすることもないですよ

もしかすると
こいつを探してたのかもわかりません

何人もでこれだけ体験したらやっぱり



その後の下宿ですが下の階の住人が卒業後は
なにもおきなかったようです




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